ドラム式洗濯機も随分と主流になってきましたよね。
縦型洗濯機と比べると値は張りますが、共働き世帯や忙しい方にとっては便利な機能が多いのが特徴です。
ニットや下着など型崩れを防止しながら洗濯する便利なアイテムとして知られる“洗濯ネット”ですが、実は使用する上で注意する点があるのをご存知でしょうか？
ドラム式洗濯機にネットは不要？使えない理由
「ドラム式洗濯機に洗濯ネットは不要」とは言い切れません。
そもそも、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機とは異なり、“たたき洗い”という方法で衣類を綺麗にしていきます。
縦型洗濯機の場合、横の回転で水の遠心力で衣類と衣類をすり合わせて洗濯していく事に対して、ドラム式洗濯機は斜めに回転し衣類が上部に移動し落下する事を繰り返し洗うため、衣類同士をすり合わせる事がありません。
つまり、衣類に加わる負荷が減ってくるのです。
ただし、「衣類への負荷が減る＝ネットが不要」というわけではなく、縦型洗濯機と比べ衣類に加わる負荷が減るという意味なのです。
たたき洗いと言うと、衣類に加わる負荷が高いようなイメージを持ちませんか？
しかし、縦型洗濯機と比べると水を全ての衣類にまんべんなく浸す必要がありませんので、水道代の節約にもなりますし、衣類の繊維等を壊すリスクが減ります。
また、ドラム式洗濯機には乾燥機能が充実している物が多いです。
縦型の乾燥機能付きと比較すると乾燥時間は短く電気代の節約にもなると言われています。
また、乾燥機能として、ドラム式洗濯機はヒートポンプ式を採用している為衣類を傷めず除湿する形で乾かす事ができます。
ただ、これには各メーカー各品種によっても異なる点ではありますので、注意が必要ですね。
これらを踏まえると
「ネットは使ってもいい。むしろ、更に衣類を守るためには使った方がいい」
という解釈になります。
しかし！！！ネットなら何でもいいというわけではありません。
現在、洗濯ネットは大小さまざまな物から質感が異なる物やワイヤーが入っているしっかりとした物まで販売されています。
パナソニックメーカーは洗濯・乾燥できない物として、市販の洗濯補助具やワイヤーの入った洗濯ネットを挙げております。
その理由として、熱による変形や破損、衣類を傷める事やそれによる洗濯機の故障等が挙げられるとしています。
また、ワイヤーの入ったネットが破損した場合、衣類を破ってしまうなど、思わぬ二次被害もありそうですよね。
お気に入りの衣類を大切に着る為にもネットはドラム式洗濯機対応の物にしましょう。
ドラム式洗濯機専用ネットは100均でも買える
それでは、ドラム式洗濯機専用ネットやドラム式洗濯機対応のネットはどういった物なのでしょうか。
一言で表すなら「ワイヤーの入っていない物」という事です。
ワイヤーの入っていない物といっても様々な形や素材があります。
チャック式の物が多くタオルやシーツ等形状が決まっていない物を入れるネットとしては、ネット自体が形状が定まっていないような柔らかい素材がお勧めです。
対して、女性用下着やストッキング等の絡まりやすい物やしっかりと汚れを落としたい物には網目の細かなスポンジが入っているような、形状が定まっているネットの使用をお勧めします。
特に、ドーム状になっている物は中に空間ができる為、ネット内でも洗濯物が動き汚れが落ちやすいといった特徴があります。
また、大きさや形ではなく素材で選ぶといった事も重要です。
しっかりと洗いたい物は網目の洗いタイプをお勧めします。
しかし、これは洗濯くず等付着しやすい他、色物では色移りの心配があります。
「そんなこといろいろ言われてもわからない」
「洗濯ネットなんてどれも一緒でしょ」
という方もいらっしゃると思います。
今は大型の生活量販店や100均でも洗濯ネットを比較的安価で購入する事ができます。
今では、縦型洗濯機とドラム式洗濯機と家庭によって使用する洗濯機が異なる為、洗濯ネットのタグや商品名のところに“ドラム式洗濯機専用”や“ドラム式洗濯機対応”と書かれており、“下着や靴下用”“Ｙシャツ用”“大きなシーツ用”等と用途を書いている物が多いです。
用途が分かる場合はとりあえず専用の物を購入しておくと良いと思います。
また、安価である為納得いかない場合は買い直してもさほど金銭的負担はかかりません。
これは余談となりますが、洗濯ネットは衣類の負担を軽減する為に開発されたのかもしれませんが、高齢者や腰部への負担がある方、妊婦さん等にとっても嬉しい存在なのをご存知でしょうか？
ハンカチや靴下、小さな子供の衣類等洗濯槽内で散らばりやすい物を洗濯ネットに入れて洗濯する事で、洗濯機から取り出す際にまとめて取ることができる他、他の洗濯物と絡まりにくい為、中腰姿勢や屈んだ状態でほどく必要性がなくなります。
そうすると身体への負担は減りますよね。
旅行に行く際には下着を洗濯ネットに入れてキャリーバックへ入れ、使用後は洗濯ネットに入れ帰宅後にそのまま洗うなんて事も便利な使い方です。
まとめ
洗濯ネットといってもいろんな種類があり、洗濯以外での使い方も生活の手助けになってくれるかもしれませんね。
これから新生活を始める方や生活状況が変わった方、ドラム式洗濯機に変えたばかりの方などの参考になればうれしいです。
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