使うようであまり使わないはちみつ。冷蔵庫や台所の棚に眠っていませんか?
気が付いた頃には中身はカッチカチに…。なんてこと誰しも経験があるはず。
私も料理に使うために買ったのですが、気が付いたころにはカチカチになっていて料理に使えなかった経験があります。
そこでこの記事でははちみつが固まる原因と戻す方法や対策をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
はちみつが固まる(結晶化する)原因とは?
まずはちみつが結晶化する原因としては次の3つの理由があります。
1.はちみつに含まれる「ブドウ糖」による原因
はちみつの成分には「ブドウ糖」という成分が含まれており、実はこのブドウ糖が結晶化の原因と言われています。
はちみつの種類によって含まれている量に違いはありますが、入っているブドウ糖の割合が多ければ固まりやすく、少なければ固まりにくくなります。
糖のうち、95%以上がブドウ糖と果糖ですが、結晶し易いのはブドウ糖です。
蜂蜜は固形分が多い程、またブドウ糖の含有量が多い程、結晶し易くなります。
※ 蜜源(花の種類)による、結晶時期の相違。
ちなみにはちみつの中でも一番「ブドウ糖」が含まれる量が少ないのがアカシアです。
アカシアはブドウ糖の量が少なく、果糖のほうが多く含まれているためアカシアはちみつは固まりにくいと言われています。
逆にはちみつの中で「ブドウ糖」が多く含まれているものは菜の花で、はちみつの中では最も固まりやすいと言われています。
2.はちみつに加わる振動による原因
はちみつは振動によってできた気泡が原因で固まりやすくなる性質を持っています。
そのため、容器を振ったり、冷蔵庫などで保管している間に振動が伝わって結晶化してしまうケースもあります。
なので、なるべく振動や衝撃が加わらない場所に置いておくのがはちみつの結晶化を防ぐポイントになります。
3.結晶化しやすい温度による原因
はちみつが結晶化しやすい温度は14度〜16度です。
どちらかといえば暑い夏よりも涼しい冬のほうが室温が結晶化しやすい温度になりやすいので、夏に比べて冬のほうが結晶化しやすい傾向にあります。
温度による結晶化を避けるのであれば、野菜室などで保管することで温度の影響を受けにくくなります。
固まった(結晶化した)はちみつを戻す方法
いくら気をつけていたとしても、はちみつはやがて結晶化してしまいます。
「使おうと思ってたのに固まってて使えない・・・。」というときのために固まってしまったはちみつを戻す方法をご紹介します。
1.湯せんにかける
注意点としては沸騰をさせず約60度ぐらいでゆっくりと温めることです。
熱くしすぎたり沸騰させてしまうと品質が劣化し、風味や味が落ちてしまいますので注意してください。
2.電子レンジで温める
はちみつを戻す方法はご自宅にある電子レンジでもできます。
湯せんに比べて短時間でできますが大量に溶かす場合は向いていません。
なぜ大量に溶かす場合は向いていないかというと、温める時間が増えることにより温めすぎてしまう可能性があります。
また、電子レンジは均一に温めることができないので、どうしても温度差が出てしまいます。
はちみつを温めすぎると品質が劣化してしまう恐れがあるため、電子レンジを使うのは少量のはちみつを温める場合のみにしたほうがいいです。
3.ホッカイロを使って温める
冬に大活躍のホッカイロ!
これが湯せんと同じくらいの効果を発揮してくれます。
やり方はとっても簡単です。
簡単かつ安全にできて見張っていなくてもいいので、放置するだけでOKです!
余ったホッカイロを消費するチャンスでもありますね(笑)
4.常温(暖かいところ)に放置する
冬場にストーブや暖房を使っている部屋などで保管をするのがおすすめです。
リビングなどで常に暖房やエアコンなどをつけている状態であれば、室内温度は25度程度に保たれているはずです。
この温度域であればはちみつの結晶化を防げますので、キッチンで保管するのではなく、温度が適正な部屋で保管するようにしましょう。
まとめ
この記事では以下の内容をご紹介しました。
・はちみつは振動に弱く、含まれるブドウ糖が多いほど固まりやすい。
・14度~16度だと固まりやすくなる
・戻し方は「湯せん、電子レンジ、ホッカイロ、常温」の4つの方法がある。
はちみつってものすごくデリケートなので、結晶化を予防するためには色々と気をつけなければいけません。
この記事でご紹介したことが参考になれば嬉しいです。
次にはちみつが固まっていた時に試してみてください!
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