結婚を機に新居をかまえるという方も多いのではないでしょうか。
どうせなら友人の結婚と引っ越しを同時に祝ってあげようと思うかもしれませんが、別々に祝うことが一般的です。
別々のほうがよい理由と、それぞれのマナーについてご紹介していきます。
結婚祝いと引っ越し祝いは一緒に送ったらダメ?
結婚祝いと引っ越し祝いでは意味合いや渡す際のマナーが異なるので別々に贈るのがよいでしょう。主に異なる点は「のし掛け」と「渡すタイミング」の2つです。
のし掛け
友達への贈り物を包むときにはのしや水引などのデザインを印刷したのし紙を使用しますが、のし紙には種類があります。
のしはのし紙の右上の飾りで、水引は贈り物を包んで結ぶためのものです。水引はただ結ぶだけではなく、結び方や色に意味が込められています。
引っ越し祝いには蝶結びを使います。蝶結びは簡単にほどいて結びなおすことができるので、何度あってもよいことに対して使われます。
結婚祝いには結び切りです。結び切りは一度結んだらほどくことができないことから、一度きりのことに対して用いられます。結婚祝いに蝶結びを用いるのは非常に失礼にあたりますので気をつけましょう。
水引の色はお祝い事なので紅白が一般的です。金銀を選ぶこともあるようです。
のし紙の表書きは引っ越しなら「御引越祝」新築の場合は「御新築祝」、結婚祝いなら「御結婚祝」や「寿」にします。
渡すタイミング
結婚祝いは結婚式の1~2か月前、引っ越し祝いは新居にうかがうときに渡します。
結婚式の前に新居を訪れるタイミングがあるなら一緒にわたすこともあるでしょう。
結婚と引っ越し祝い別の金額相場と贈るべきタイミング
金額に関してはこれといった決まりがあるわけではありません。
もし自分が過去にお祝いをいただいた相手なら同等の金額のご祝儀とプレゼントをおくりましょう。
結婚祝い
結婚祝いの相場は1万円~2万円です。
仲の良い友人グループで送るならひとり当たりの金額はもう少し低めになります。
また、ご祝儀の相場は披露宴に出席するなら3万円、欠席するなら1万円です。
出席する場合のプレゼント代は5千円~1万円でも大丈夫です。
何を送るかは迷うところですが、親しい仲なら欲しいものを直接聞いてみてもよいです。
基本的にはふたりの新婚生活に役立つものを選びます。
また、刃物や磁気のもの、ハンカチなどは「別れ」を連想させるのでNGです。
偶数も割り切れる数字なので送る個数は奇数か、末広がりの八にしましょう。
結婚祝いの贈るタイミングは結婚式の1~2か月前がベストです。
式の直前や当日は忙しく、荷物になってしまうためプレゼントを渡すのは避けましょう。
結婚式を行わない場合は結婚報告を受けた1か月以内になります。
遅くなりすぎないようにしましょう。
本人から直接報告を受けていない場合は誤って渡す可能性もあるので、噂を頼りにわたすのはやめましょう。
もし結婚式に招待されなかったときには、式の前におくると相手が招待し忘れたことに気が付いてしまうので、式の1か月後におくるとよいです。
引っ越し祝い
引っ越し祝いの金額の相場は3千円~1万円です。
ギフト券や現金を贈るのがぶなんです。
家具や家電、食器類など新生活で使えるものも喜ばれます。すでに持っているものと被らないように、聞けるのであればほしいものを確認したいですね。
引っ越し祝いや新居祝いでは、火(火事)を連想させるものはNGです。ストーブやライター、赤いものは失礼になってしまいます。壁に穴をあけるものや新居を汚すものも避けましょう。
引っ越し祝いのタイミングは、引っ越し後2週間~1か月ほどたってから新居に招かれたタイミングで持っていきます。直接手渡しすることで気持ちが伝わりやすくなります。郵送などで送る場合も引っ越し直後はさけましょう。
まとめ
結婚祝いと引っ越し祝いついてそれぞれご紹介しました。
人生の大きなイベントですから、お祝いの気持ちをしっかり伝えたいですよね。知らず知らずのうちに失礼な贈り方で相手を不快にさせてしまったら台無しです。
あなたが喜ばれるお祝いをする手助けになれば幸いです。
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