「フォローアップミルクは夜間飲んでもいいの?」
「でも虫歯になるって聞いたことあるけど飲ませないと寝てくれない・・・」
そんな悩みを持つママさんのために夜間のフォローアップミルクを止める時期と虫歯との関連についてお伝えしていきます。
フォローアップミルクを夜中にいつまであげる?やめる時期は?
フォローアップミルクは3歳頃まで摂取する事が推奨されていますが、寝る前または夜中ということになると話は変わってきます。
実はフォローアップミルクは寝る前や夜間にはなるべく避けるべきとされています。
フォローアップミルクを製造している雪印メグミルクのホームページでは以下のような記載があります。
寝る前にミルクをほしがるお子さんも多いようですが、寝る前に飲むのは歯の健康のために避けたほうがよいでしょう。
引用:雪印メグミルク
そうは言っても子供が寝てくれないので、ダメだとわかっていてもあげているママさんも多いはず。
そもそもフォローアップミルクは生後9か月以降の乳児に与えるミルクとして開発されました。離乳食が進み母乳やミルクの量が減る頃と一致しますね。
その背景には、乳児期後期から乳幼児にかけて、鉄、カルシウムが不足しやすいという事があり、鉄やカルシウムを強化する為にフォローアップミルクを与えるという事があります。また、たんぱく質、マグネシウム、ビタミンB₁、ビタミンB₆も母乳や乳幼児用乳に比べ多く含まれています。
その為、離乳食では十分に確保できにくい鉄やカルシウム、ビタミンの補助として摂取する事が本来の意味合いのようです。
新生児期や母乳やミルクからの栄養でしか生きていけない5ヶ月未満の赤ちゃんは夜中にお腹を空かせることもありますし、生きていくための方法として3時間おきの授乳をしていましたが、フォローアップミルクを開始する9ヶ月頃では、夜中に何かを摂取しないと栄養に問題があるというわけではありません。
むしろ、消化器への負担や虫歯リスクの方が心配です。
夜中にミルクを飲むことに慣れている赤ちゃんにとっては、フォローアップミルクは安心材料にもなりますし急にやめる事は難しいですよね。また、パートナーやご自身の仕事が再開している方にとっては、フォローアップミルクを与えない事で泣き続けたり、眠れなかったりと負担に感じる方にとってはやめる時期というのはご家庭それぞれのような気がします。できれば夜中のフォローアップミルクは早めにやめましょう。ママやパパのまとまった休みが取れる時にご家族で相談の上、挑戦してみてはいかがでしょうか。
◆寝る前や夜中のフォローアップミルクは虫歯になる?
どうしても夜中のフォローアップミルクを与えているママやパパにとって気になるのは、「虫歯」問題ですよね。
歯磨きはしているけれど、上手く磨けているのか心配だし、暴れまわる子どもを押えながら十分に歯磨きする事自体、ママやパパにとっては難関中の難関ですよね。(笑)
実は、フォローアップミルクは母乳やミルクよりも糖分が多く含まれています。
知っていましたか?
恥ずかしながら、私も我が子にフォローアップミルクを与えた頃は知りませんでした。
しかし、普通のミルクと飲み比べを実際にしてみた際、甘くて大人でも飲めるのがフォローアップミルクでした。(笑)
要するに、何が言いたいかといいますと、
夜中にフォローアップミルクを与える事は、糖分が多く含まれている分、その後うがいや歯磨きをしない限りは虫歯リスクが高くなります。
これは当然ですよね。大人でも甘い物を飲食した後歯磨きをせずに寝続けると虫歯リスクが高くなります。
母乳や通常のミルクを卒業する為のステップとしてフォローアップミルクへ変更した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現に私もそうでした。
寝る前に200ml程度のフォローアップミルクを飲み、暴れる子どもを押さえつけながら歯磨きをして、就寝というルーティーンでした。(笑)
フォローアップミルクを飲む時はニコニコしている子どももその後の歯磨きでは手足をバタバタさせて少しかわいそうでしたが。
フォローアップミルクを飲む時期というのは、お子様の成長にもよりますが、おそらく乳歯1本は生えている時期かと思われます。寝る前は良いとして、夜中のフォローアップミルク摂取は虫歯リスクが高くなる一方ですので、なるべく早く卒業する事をお勧めします。
また、歯科医は以下のように提言しております。
4歳以下で虫歯になってしまったら、その後永久歯に全て生え変わっても、生涯虫歯リスクは(虫歯を低年齢で作らなかった人と比べて)高いままになってしまうと言われています。
引用:母乳やミルクと虫歯の関係。寝る前や夜中にミルクをあげても良いのはいつまで? | 【公式】岩国の歯医者・矯正歯科・インプラントならつぼい歯科クリニック (tsuboidental.com)
虫歯になると、歯医者に通う事になり、痛い・怖い思いを小さなお子様にさせてしまう事になります。また、歯医者は少しずつ治療を行っていくので、お仕事をされているママやパパにとってはスケジューリングも簡単ではありませんよね。
できる予防は行って、歯の健康も心の健康も続けていく事が大事ですね。
◆まとめ
ミルクやフォローアップミルクの止め時、離乳食形態の変更など、子育てをしていると食に関するステップアップ時期や方法についての悩みはつきものですよね。
お子様の個性もありますし、生活環境や子育て方針は各家庭によって違いますので、無理に型にはめ込もうとはせず、お子さんと家族にとって最善の方法を検討していけるといいですね。
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